《うちの夫−4》人の失敗を許す

 我が家の12月30日午後の情景です。

 やっと丸一日休みになった夫が何か家のために貢献するぞと

 はりきっていました。

 妻は「うーん。この人に突然はりきられても困る」と

 顔には出さないものの、内心困惑気味。

 特に、以前から課題だった和室の障子張り、

 これを忘れていてくれるといいと、心の中で願ってました。

  
 だって、うちの夫、

 お世辞にも器用とは言い難い…。

 そんな人が障子を張るとどうなるか、それが心配だったのです。

 しかし、見事に思い出してくれました。

 「そうだ!あの障子、オレが張ってみるよ」

 明るく言われて、二の句が継げず、明るくお願いしてしまいました。



 妻がなぜ、夫の張り切りをおそれるかと言えば、

 トラウマとなる事件が数年前にあったからです。

 外の玄関灯の電球取り替えを頼んで、

 力一杯ガラスのカバーをひねった夫が

 見事にそのカバーの縁を割ってしまい、

 玄関灯そのものの取り替えに至るという惨事でした。

 古いものだったので、カバーだけ買い換えできなかったのです。

 妻にはそのことが深く刻まれていました。


 やばい、やばい。

 この人、また何かやっちゃうのではとヒヤヒヤでした。


 しかし、

 この日、何が起こったかと言えば、

 さあ、一枚やっと張ったぞと喜ぶ夫のそばで、

 重たい金属の長い物差しをぱりっと張られた障子の上に

 落としたのです。

 この私が!

 もちろん、物差しは残酷にもざくっと刺さりました。

 下に畳がありましたから、すぐに物差しは止まったので、

 張ったばかりの障子の下の方、

 物差しの幅ほど、4センチの切り傷状態です。


 それまで、元気よく文句を言っていた私も、

 さすがにこの一瞬は、だまりました。

 夫は、というと、

 まず言いました。

 「キミ、さっきなんて言ってた?

  僕が破壊の人だから、まかせるのがこわいとかなんとか…」

 「ま、これで夫婦げんかになるウチもあるんだろうけれど、

  ま、いいさ…」

 そう言って、ケロリと続きをやっています。

 

 結局、障子の切り傷は、

 見えないように裏からつや消しのメンディング・テープをそっと張り、

 跡形もなく、ごまかせました。これで一件落着。

 我々は、声を荒げることもなく、

 この年末の惨事を乗り越え、

 さわやかにお正月を迎えております。



 人の失敗をいつまでもあげつらってはいけません。

 自分に言い聞かせる妻野の年末でした。

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posted by 妻野 at 11:22 | Comment(0) | うちの夫・よその夫
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